2027年開業なんて信じてたんですか?

川勝知事がメガンテを唱えたと思ったら、実はパルプンテだった。
(ドラクエ用語です)


2023/12/14 JR東海は開業予定時期を2027年度から2027年度へ変更することを国土交通省に申請。あまり騒がれず。

12/28 上記申請を認可。やはりあまり騒がれず。

2024/3/21 南アルプストンネル長野工区の工事終了が、当初予定の2026年度末に間に合わないとの見通しが示される。ほとんど話題にならず。

3/29 国土交通省でのモニタリング会議において、JR東海は静岡工区が着工できないので開業は2027年以降になると表明。昨年末に認可されてたのに、なぜか様々なマスコミで大きく扱われ、ヤフコメ欄やX(旧Twitter)がバカ騒ぎとなりった。

4/2 県庁での訓示で川勝知事が失言。なぜか全国的に大きく扱われ、やはりネット上で大荒れとなる。

4/3 川勝知事が6月県議会終了後の辞任を表明。

4/4 JR東海は山梨県駅と長野県の座光寺高架橋の工事契約を今年度中に発注する見込みであることを発表。山梨県駅の工期は80ヵ月、座光寺高架橋の工期は70ヵ月を予定し、どちらも工事終了は2031年度中を見込んでいるという。

というわけで、工事終了が2027年度以降にずれ込む工区が存在することを、初めて公の場で認めた。

大幅に遅れた理由については、「山梨県駅は軟弱地盤で基礎部分の設計に時間がかかった上、周辺道路整備の地元協議に時間を要したため、予定より着工時期が遅れ、工期も長くなったとした。」のだという。(静岡新聞

また、座光寺高架橋については「工事の規模が大きく、環境調査にも時間がかかったため」だという。(読売新聞


環境影響評価書に掲載された山梨県駅の工事工程表は、もとももと工期を約8年と見込んでいたから、「工期も長くなった」とは言い難いだろう。
山梨県駅 工事工程表.jpg

そして「周辺道路整備の地元協議に時間を要した」「環境調査にも時間がかかった」だと?
静岡での問題が泥沼化しているのと同じじゃないか。たった6日前に「静岡のせいで2027年開業はムリ」と騒ぎ立てたばかりなのに、舌の根の乾かぬ内に、よくこんなことをしらじらと言えるもんだ。

正直、心底ムカつく。

ちなみに、工期を7年と見込んでいる長野県大鹿村の小渋川橋梁については、まだ工事契約の見通しが立っていない。工事に6年程度かかると見込んでいる山梨県南アルプス市内の高架橋区間や早川町の早川橋梁の本体工事についても同様。そういや南アルプス市の高架橋については差し止め訴訟も起きているのであった。

なお、工事が終了しても試運転には2年程度かかる。



・・・そもそも、事業認可を受けた2014年からわずか13年で住民説明と地元合意、用地買収、各種の手続き、工事、試運転を済ませられるわけがないだろう。しかも営業用車両は開発途上だし、南アルプストンネルやら大深度地下トンネルといった前代未聞の難工事になるし。

2027年開業がムリってことは少し調べればわかるのに、なぜか無視を続けて静岡叩きに狂騒してきた在京メディアやネット記事のライター、したり顔で事実無根な投稿・発言を続ける有名人やコメンテータ、ヤフコメのバカ連中、どいつもこいつも同じぐらい腹が立つ。


あ~やだやだ。







この記事へのコメント

柴橋
2024年04月07日 21:58
野党も、日本共産党他一部政党以外は、リニア推進、若しくは黙認しているのが謎です。
裏金問題で人は死なないけれど(だから許されるとは言いませんが)、リニアは国家・JR東海・大手ゼネコンの自殺に等しい訳で。最近も大成建設が手掛ける一般のトンネル工事が、想定以上の有害物資の検出により、工事が打ち切りになったとのこと。
リニアトンネルの直下型地震での崩落の危険性の話を別にしても、JR東海はリニアルートの地質については工事に問題ないと断言していますが、現時点で地中の様子を詳しく把握する技術は確立されていないのでは?
これでは、事業というより無謀なギャンブルです。
東京スカイツリーは設計者の技術力と施工業者の実力で難所を乗り切ったけれど、リニアは技術が確立されていない領域に挑もうとしている。それとも、NHKは将来番組で取り上げるために、もうカメラを回しているのでしょうか…?ただし番組名は『我が社の黒歴史』になることでしょう。