長尺先進ボーリングは先進坑の南側

昨年、山梨工区から静岡県方面に向けて高速長尺先進ボーリングが行われました。県境まで501m地点から削孔を開始し、県境を10m越えたところで機材が動かなくなり、中止されました。

先進ボーリングでは、掘削に要するエネルギーや掘り出した岩石片の状況から、地質のもろい区間がいくつか見出されています。JR東海は、そのうち2ヵ所は断層破砕帯に相当すると推定しています。

今年に入り1月から先進坑の掘削を再開しており、その進捗状況は同社のホームページに掲載されています。そこで、先進ボーリングで地質が脆弱だと判断された箇所が、実際の先進坑掘削ではどうなるのかが気になるところ。

ところが、どうも簡単に比較できないようです。

JR東海が県に提出した資料によると、先進ボーリングは、先進坑や本坑の想定ルートよりも南側を目指していたようです。

長尺先進ボーリング.jpg

この図の位置関係から判断すると、先進坑よりも50mばかり南を通っているようです。なお上下方向の位置関係は分かりません。

先進ボーリングの結果からは、削孔口から144~171m区間が断層に相当すると推定されていますが、しかし先進坑ではどの位置に相当するのか、いまいち分かりません。

資料を見るにあたり注意が必要だと思われます。

それと、先進坑が妙にクネクネ曲がるのが気になります。その結果、先進坑と本坑との隔たりは、山梨県内から県境に向かうと2倍程度に広がってます。なぜでしょう?

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