ふてきせつにもほどがある
6月2日午後、静岡県の中央新幹線環境保全連絡会議 第20回地質構造・水資源部会専門部会が開かれ、JR東海が示した水資源対策を専門部会として認めることになりました。これで、「大井川下流の水資源」についての対話はひとまず終了したことになります。

とはいえ、議論の核心である南アルプスの生物多様性保全についてはまだまだ課題が山積みのままです。
いっぽうでこの日の夜、JR東海は日吉トンネル掘削(岐阜県)に伴う瑞浪市大湫町での地下水位低下&地盤沈下について住民を対象とした説明会を実施(非公開)。そこでは
・湧水を止めるために行っていた薬液注入は、水位回復が望めないうえ将来的にトンネル破損につながる恐れがあるとして中止。
・地下水位はさらに2~5m下がる可能性がある
・地盤沈下もさらに続く可能性がある(中京テレビによれは十数年間で約30センチに及ぶ可能性がある)
・深井戸を掘って代替水源としたい
といったことが伝えられたそうです。
ぎふチャンDIGITAL
東海テレビ
これじゃ工事再開できないでしょ。
地盤沈下を止める術がないのなら、傾いてしまった家屋を補修することすら難しいでしょう。また先祖代々受け継がれてきた井戸を枯らしておいて、代替水源で我慢してくれと言われたって、心情的に納得するのは難しいかもしれません。そして、一度地下水位を下げたら回復させる手法が存在しないことが露呈してしまった。
地下水保全に関しものすごく都合の悪いことを、静岡県での水資源での議論終了直後というタイミングで発表。実にイヤらしい。この地域選出でリニア推進の旗振り役である自民党・古屋圭司議員の意見をお聞きしたいところ。
鹿児島県北薩トンネルの崩壊事故を受けて、もともと湧水を排水する構造で設計したトンネルを、後から止水構造に変更することは無理であることが判明したわけです。北薩トンネルでの崩壊箇所での土被りは150~200m程度。それに対し南アルプストンネルの土被りは大井川直下で400m、最大で1200m。トンネルにかかる圧力は北薩トンネルの2倍以上。もしかすると10倍近いかもしれません。
⇒北薩トンネル出水事故について
https://www.pref.kagoshima.jp/ah04/documents/115679_20241017160212-1.pdf
南アルプストンネルは止水構造で設計したほうがいいのでは? 止水構造にできないのならやめてほしい。

とはいえ、議論の核心である南アルプスの生物多様性保全についてはまだまだ課題が山積みのままです。
いっぽうでこの日の夜、JR東海は日吉トンネル掘削(岐阜県)に伴う瑞浪市大湫町での地下水位低下&地盤沈下について住民を対象とした説明会を実施(非公開)。そこでは
・湧水を止めるために行っていた薬液注入は、水位回復が望めないうえ将来的にトンネル破損につながる恐れがあるとして中止。
・地下水位はさらに2~5m下がる可能性がある
・地盤沈下もさらに続く可能性がある(中京テレビによれは十数年間で約30センチに及ぶ可能性がある)
・深井戸を掘って代替水源としたい
といったことが伝えられたそうです。
ぎふチャンDIGITAL
東海テレビ
これじゃ工事再開できないでしょ。
地盤沈下を止める術がないのなら、傾いてしまった家屋を補修することすら難しいでしょう。また先祖代々受け継がれてきた井戸を枯らしておいて、代替水源で我慢してくれと言われたって、心情的に納得するのは難しいかもしれません。そして、一度地下水位を下げたら回復させる手法が存在しないことが露呈してしまった。
地下水保全に関しものすごく都合の悪いことを、静岡県での水資源での議論終了直後というタイミングで発表。実にイヤらしい。この地域選出でリニア推進の旗振り役である自民党・古屋圭司議員の意見をお聞きしたいところ。
鹿児島県北薩トンネルの崩壊事故を受けて、もともと湧水を排水する構造で設計したトンネルを、後から止水構造に変更することは無理であることが判明したわけです。北薩トンネルでの崩壊箇所での土被りは150~200m程度。それに対し南アルプストンネルの土被りは大井川直下で400m、最大で1200m。トンネルにかかる圧力は北薩トンネルの2倍以上。もしかすると10倍近いかもしれません。
⇒北薩トンネル出水事故について
https://www.pref.kagoshima.jp/ah04/documents/115679_20241017160212-1.pdf
南アルプストンネルは止水構造で設計したほうがいいのでは? 止水構造にできないのならやめてほしい。
この記事へのコメント